人工芝のおすすめをタイプ別にご紹介!これで分かる失敗しない選び方
庭やベランダの景観に、天然芝ではなく人工芝を選ぶ方が増えています。
人工芝は初心者でも簡単にdiyできることや、季節に左右されず手入れが楽なことが人気の理由です。
ここでは、そんな人工芝の基本やタイプ別のおすすめポイント、選び方のコツや施工時の注意点を詳しく解説します。
ジョイント人工芝のおすすめ
ジョイントタイプは正方形のマットを敷き詰めてつなげていく形状です。
ベランダや狭いスペースを手軽に飾りたい場合によく選ばれます。
ここでは、ジョイントタイプの特徴と施工性の高さについて解説します。
施工のしやすさ

ジョイントタイプは30×30cmや50×50cmといったピース状になっており、パズル感覚で連結させていくことが出来ます。
そのため、女性やdiy初心者でも扱いやすいのが特徴です。
例えば、賃貸住宅であれば大掛かりな工事ができないことも多いですが、ジョイントタイプなら床を傷めず施工することが可能です。部分的に敷きたい場合や移動を前提とするスペースでも取り外しが簡単なので、環境が変わっても応用しやすい点が魅力です。
交換の手間

ジョイント式をおすすめするもう一つの理由は、汚れや傷みが生じた場合でも交換範囲を最小限に留められることです。
1枚単位で差し替えができるため、全体を張り替えるよりも手間やコストが抑えられます。
継ぎ目がやや目立ちやすいと感じるかもしれませんが、小さなベランダや玄関先を手軽にdiyするには非常に便利です。
また、施工後に不要になったとしても、保管スペースが少なく済む点は魅力的です。
ロール人工芝のおすすめ
ここでは、ロールタイプならではの自然な見た目と、広い範囲への施工のしやすさを紹介します。

自然な仕上がり

ロールタイプの人工芝は継ぎ目の少なさが魅力で、自然な芝空間を演出しやすいのが特徴です。
芝目の流れをそろえると、一体感のある仕上がりになり、まるで天然芝のような高級感が得られます。
また、芝を切り込む位置を計算しておけば、カーブや曲線の多い庭でも美しく敷き詰められます。
広いエリアへの対応

ロールタイプは数m単位の長い人工芝なので、庭や屋上など広いスペースを一気に敷くことができます。
広大な敷地でも少ない継ぎ目でリアルな景観を実現しやすく、短時間で作業を進められるのも利点です。
ただし、ロールが長くなるほど重量が増すため、diyでは複数人で行う必要があるかもしれません。
人工芝を選ぶときのポイント
ここでは、施工場所や芝丈、色味、耐久性、機能性など、選定時に重視するべきポイントを具体的に説明します。
人工芝は多種多様で、選び方を誤るとクッション性が足りなかったり色合いが想像と違ったりといった後悔につながりやすくなります。
ここでは、施工場所や芝丈、色味、耐久性、機能性など、選定時に重視するべきポイントを具体的に説明します。
施工場所

まずは敷く場所の広さや形状をはっきりさせることが大切です。
狭いベランダであればジョイントタイプ、広い庭や屋上ならロールタイプなど、場所に応じて適切な形状が変わります。
また、コンクリートやタイルの上に敷くのか、土の上に敷くのかでも施工方法が異なります。
防草効果を最優先する場合は、人工芝の下に専用の防草シートを敷くのがおすすめです。
芝丈
芝丈により踏み心地や見た目の印象は大きく変わります。
下の表のように、芝丈が短いほどメンテナンス性とコスト面に優れ、一方で芝丈が長いほどふかふかの質感になります。
~20mm

【特徴】
コストが抑えられ、掃除がしやすい

【おすすめの用途】
庭の景観用のほか、ゴルフのパター練習
30~35mm

【特徴】
見た目のリアル感、クッション性などバランスが良い

【おすすめの用途】
庭の景観用のほか、ドッグランなど多用途
40mm以上

【特徴】
ボリュームがあり、見た目にも高級感がある

【おすすめの用途】
室内のラグ代わりや子どものプレイスペース
ふわふわした質感を楽しみたいなら長めを、汚れやすい場所で掃除のしやすさを重視するなら短めを選ぶと良いでしょう。
踏み心地がどの程度必要なのかをイメージしておくと失敗しにくいです。
また、具体的に使う場面を考えれば必要なクッション性も明確になります。
子どもやペットが走り回る場所であれば、ある程度の厚みがあった方が衝撃を吸収して安全性を高められます。
リアルな芝の色
茶色や褐色の繊維を混ぜている人工芝は、天然芝の枯れ草が微妙に混ざったようなリアルな見た目を実現できます。
鮮やかな緑一色の製品よりも経年劣化が目立ちにくい傾向があります。

イベントや派手な展示には、あえてビビッドな緑色を選ぶこともあります。
しかし、ご自宅のお庭ではビビットな緑色よりも複数色をブレンドしたタイプがおすすめです。
外観になじみやすく、さらに光の加減で自然な表情が生まれるためです。

お庭におすすめ

ビビットな緑色。イベントにおすすめ
素材の耐久性

多くの人工芝はポリエチレンやポリプロピレンをパイル素材に使っています。
どちらも耐摩耗性や耐候性に優れているので、屋外で長期利用する場合でも安定感があります。
裏面素材としてはポリウレタン(PU)が合成ゴムよりも経年劣化しにくいとされています。
摩耗や紫外線によるダメージが少なく、長持ちしやすい点を重視したい方はPU仕様を検討すると安心です。
機能面

排水穴の有無やUVカット性能、防カビ機能などは長くきれいに使うためのポイントです。
特に屋外での使用がメインなら、直射日光に晒されても色あせしにくい人工芝がおすすめです。
子どもやペットが遊ぶなら、抗菌・防カビ処理が施されたものを選ぶと安心感が高まります。
また、帯電防止機能があれば静電気のリスクを下げられます。
用途や設置環境にあわせて機能面を見比べましょう。
おすすめしない人工芝
人工芝は天然芝ほどの手間こそかかりませんが、選び方を誤ると後悔することもあります。
トラブルが起こりやすい要因をあらかじめ把握しておきましょう。
ここでは、特に注意したい3つのポイントを取り上げます。
安価な人工芝
あまりに値段が安い人工芝は、耐久性が低い素材を使っている場合があります。
色あせやパイルの抜け、裏面のひび割れなどが早期に起こりやすいことが懸念されるでしょう。
もちろん、数年単位で交換を前提としているのであればコストを抑えるために安い人工芝を試すのも手です。
しかし、長く使いたい方や大きな面積をカバーしたい方は、妥協しすぎると結果的に交換コストがかさむ可能性があります。
品質と予算のバランスを考慮して選びましょう。
防草シート一体型
防草シートと人工芝が一体化している製品は、施工の簡便さをアピールしている場合があります。
確かに手軽に感じるかもしれませんが、継ぎ目から雑草が生えてくるリスクがあります。


雑草は少しの隙間でも力強く伸びるため、一体型でも油断は禁物です。
人工芝専用の防草シートを先に敷き、継ぎ目には10cm以上の重なりを設けたうえで人工芝を載せるのが効果的です。
より確実な雑草対策を考えるなら、一体型ではなく、防草シートと人工芝の2段階の施工をおすすめします。
用途とのミスマッチ
クッション性が必要な用途に短い芝丈を選んでしまうと、満足感が得られないかもしれません。
あるいは、見た目を最優先したい場面で安価な人工芝を敷くと、リアルさに欠けて不満を感じる可能性があります。
施工前に、家族構成や生活スタイル、敷きたい場所の用途をしっかりイメージしておきましょう。
納得できる選択をすれば、使用後のトラブルや不満を大幅に減らせます。
まとめ
人工芝はジョイント式とロール式があります。
ジョイントタイプはピンポイントでの施工がしやすく、ロールタイプは広範囲を自然に見せるメリットがあります。
人工芝を選ぶ際は、場所、芝丈、色、耐久性、機能性を考慮しましょう。
安価な人工芝や防草シート一体型は避けることを推奨します。用途に合わせた選択をすることで、より快適な庭空間が実現します。