人工芝を守る!モグラの影響と効果的な対策
せっかく庭に人工芝を敷いて快適に過ごしたいのに、ある日ふと見たら表面がデコボコに…。
もしかすると、それはモグラの仕業かもしれません。
人工芝は雑草対策やお手入れの手軽さから大人気ですが、モグラの存在を見落とすと後悔することに。
この記事では、人工芝の下でモグラが穴を掘ってしまう理由や、人工芝の庭をしっかり守るための対策をお伝えします。
モグラの生態と行動から、施工前にできる対策まで、失敗しない庭づくりのヒントを紹介します。
人工芝とモグラの関係とは?
モグラが庭に与える影響

モグラは地中にトンネルを掘って移動します。
その過程で、土が持ち上がり「モグラ塚」と呼ばれる盛り上がりが発生。
これが庭に現れると景観が台無しになるだけでなく、モグラが作ったトンネルを利用したネズミが植物を食べて枯らしてしまうこともあります。
人工芝に対する影響

天然芝と違い、人工芝そのものをモグラが食害することはありません。
しかし、人工芝の下にモグラがトンネルを掘ると、地面が不安定になり、表面に凸凹やへこみができてしまいます。
せっかく平らに施工しても、下から押し上げられてしまっては台無しです。
モグラの生態と行動
どんな生き物?

モグラはミミズや昆虫などを食べる肉食性の哺乳類。
視力は弱く、嗅覚と触覚を頼りに地中を移動しています。
1日に数十メートルもトンネルを掘ることもあり、その行動範囲はとても広いです。
なぜ穴を掘っているのか?

エサを探すため、そして自分の縄張りを広げるために掘り進めています。
土の中の状態が良く、ミミズが豊富な場所はモグラにとって快適な住処なのです。
人工芝の表面に凸凹を見つけたら
人工芝の上がボコボコしていたら、まずモグラの存在を疑ってみましょう。
農学部出身の筆者は、畑に植えた5,000本のサツマイモの苗を守るため、モグラに穴を掘らせない対策を試した経験があります。
筆者が実際に試した対策方法がこちらです。
モグラが嫌う超音波を使う
モグラは音や振動に敏感です。地中に挿すタイプの「超音波撃退器」は比較的手軽で、効果を実感できます。
ただし、人工芝に穴をあけて使うことはできないので使用範囲は限定的。個体によって慣れてしまうケースもあります。
モグラが嫌うニオイを使う
木酢液、木タール成分を抽出した市販の忌避剤などのニオイ成分を使ってモグラを遠ざける方法です。
ただし、こちらも人工芝に穴をあけて使うことはできないので使用範囲は限定的。また、繰り返し設置する必要があります。
人工芝のまわりにトラップを仕掛ける
本格的に駆除したい場合は、捕獲器の使用も一手。
ただし、設置場所やタイミングにコツがあり、根気が必要です。
でも、これら対処法の効果は一時的
これらの方法は一時的な効果しかないことも多く、根本的な解決にはなりません。
特に人工芝をこれから施工する人にとっては、事前の“下地作り”がなにより重要です。
人工芝を守るための効果的な対策
モグラの侵入を遮断する
畑や空き地が隣接していると、敷地外から入り込んでしまう可能性もあります。
モグラが敷地外から侵入しないよう人工芝に沿って仕切りを入れることも対策の1つです。
仕切りをつくることも大切ですが、人工芝を施工する前の下地作りが最大のポイントです。
対策は人工芝設置前の下地作りが重要!



モグラは柔らかく湿った土壌を好みます。硬い土では掘りにくいため活動しづらくなります。
防草シートの下に5~10cm程度の砂利や砕石を敷くと、モグラが掘りにくくなります。
この層はモグラにとって障害となり、活動を抑える効果があります。
また、防草シートの端や継ぎ目は固定ピンだけでなく、粘着テープや接着剤を併用するとよいでしょう。
モグラが入り込むと見た目が悪くなるため、隙間を作らないよう注意してください。
まとめ
人工芝は美しい庭づくりにぴったりですが、モグラ対策を怠ると後悔することも。
モグラは人工芝そのものを傷つけるわけではありませんが、下から土を盛り上げて見た目や快適性を損ねます。
超音波やニオイなどの対策は一時的には有効ですが、もっとも重要なのは「施工前の下地作り」です。
これから庭に人工芝を敷く方は、人工芝を敷く前に土をしっかりと踏み固め、砂利や砕石の層を作ることも検討しましょう。 庭で人工芝を長く美しく楽しむためにも、しっかりした対策を!
人工芝を敷く施工業者は下地作りに一番時間をかけます。そのくらい人工芝には下地が重要ということです。
モグラによる被害が出てしまう前に、人工芝の施工を見直してみませんか?
下地作りも含めた庭のdiyを楽しんでください。