人工芝を使った桝の施工手順とポイントを詳しく紹介
庭に人工芝を敷くとき、いちばん手が止まるのが円形の雨水桝やマンホールまわりです。
どのように合わせてくり抜くか、下地や排水は大丈夫か、隠すか出すかも迷いますよね。
この記事では、人工芝のDIYでつまずきやすい円形桝・マンホールまわりのカットと仕上げを、やさしく順を追って解説します。桝を活かしつつ見栄えよく仕上げるコツを押さえて、安心して作業を進めましょう。
人工芝施工の計画と準備:桝を中心に考える
桝の高さ・位置を先に確認する(下地計画)
最初に桝のフタの高さが仕上がり面より上か下かをチェックします。
段差が大きい場合は、土や砂利で周囲の下地を整地、転圧して高さを合わせると、仕上がりの段差や水溜まりを防げます。
人工芝DIYの基本工程(除草→大きな石を取り除く→土や砂利を入れて整地→転圧→防草シート→人工芝)を頭に入れて、全体計画を立てましょう。
石を取り除く
転圧
「桝の位置」を忘れずにマーキング
防草シートを設置する前に、雨水桝や汚水桝などのまわりは土を払って清掃しましょう。
防草シートを設置する際に、だいたいの桝の位置をマーキングしておくと安心です。
万一見失ったら、軽く叩いて音の違いで位置を探す方法もあります(コンコンと響く音が目印)。
プロ直伝!人工芝用防草シート設置の際のコツ
せっかく人工芝を設置するなら雑草対策も失敗したくないですよね。
雨水桝やマンホールがまとまって近くにあるお庭も少なくないはずです。
防草シートを設置する際に、雨水桝やマンホールが複数ある場合は、人工芝用防草シート1枚で一気に作業しようとすると、シートがずれたりシートにシワが入ったりと、失敗してしまうリスクがあります。
桝1か所につき人工芝用防草シート1枚といったように、シートの設置を工夫すると、桝まわりの加工がとても楽になりますよ。
防草シート1枚目設置
防草シート2枚目設置
桝に合わせて人工芝用防草シートをカット
まずは、設置する人工芝用防草シートがずれないよう端部を仮止めします。
雨水桝やマンホールの直径に合わせて円形にマーキングします。
防草シートは人工芝で隠れるので、大胆に印を付けても大丈夫です。
円の中心部分から放射状に切り込みを入れ、防草シートを桝に合わせて差し込みます。
シートの不要な部分を切り取り、桝のまわりの雑草対策は完了です。
手順
- 人工芝用防草シートを固定ピンで端部を仮止め
- 桝の角に沿わすようマーキング
- ハサミで放射状に切り込み
加工のコツ①16等分に切り込みを入れると、桝に沿ってシワが入りにくい - 桝に合わせて差し込み
- 不要な三角形の部分をカット
加工のコツ➁桝の高さや人工芝の芝丈に合わせて防草シートに折り目を付けてからカットすると微調整しやすくて見栄えが良くなります。

型紙方式 or 十字切り:円形カットの基本
円をきれいに抜くコツは「型紙」です。事前に段ボールで桝径に合わせた型を作ります。
桝の位置に合わせて、人工芝の裏面に型紙を当ててマーキングします。
人工芝の裏面にマーキングしたガイドに沿ってカッターナイフで切ると、曲線がブレにくくなります。
型紙がない場合は、中心から十字に切り込みを入れ、四分割で円に整える方法も有効です。いずれも「裏から切る」が基本です。
段ボールの型紙
型紙を裏面に当ててマーキング
人工芝施工の実践手順:円形くり抜き〜固定・仕上げ
型紙で位置出し→印に沿ってカット
人工芝の裏面からカットの手順はシンプルです。
事前に段ボールで桝やマンホールと同じ大きさの型紙を作っておきましょう。型紙に使用する段ボールは折り曲げやすい薄い素材のものがベスト。
手順
- 桝の上に型紙を置いて、その上に人工芝を半分まで重ねる

- 型紙を人工芝の裏面に合わせて折り曲げる
- 型紙に沿ってマーキングする
- 人工芝を広げて片方もマーキングする

- マーキングした内側をカッターでカット
仕上げに芝葉を指で整え、切り口のバリを軽く整えるとさらにきれいに見えます。
円周の直線化を避けるため、カットの際は刃を小刻みに回しながら進めましょう。
マーキングは油性チョーク(クレヨン)がベスト
人工芝の裏面はゴツゴツしていて、マーキングした線が分かりづらいことがあります。
学校の黒板などで使う粉チョークは人工芝をカットするときの振動で粉が飛んでしまいマーキングが消えてしまうことも・・・
人工芝の加工は粉チョークではなく油性の消えにくいチョークやクレヨンを使うと振動で消えてしまうことがないので安心してカットできます。
桝を「出す」か「隠す」か:メリット・デメリット
桝を“出す”場合は点検が容易で位置も明確。長期的な管理が楽です。
反対に桝に人工芝を貼って“隠す”と高さが揃って一体感が出ますが、接着材の跡やフタ交換の可能性、荷重時の破損リスクに注意が必要です。
点検性を重視するなら“出す”選択が無難です。
“出す”:点検しやすい/位置がわかる/長期管理に◎
“隠す”:見た目が自然/一体感◎ ただし剥離・交換・荷重には注意
人工芝の仕上げ品質と長持ちテク
よくある失敗3つと回避策
- 芝の向きがバラバラ → すべて同じ向きに敷く(色ムラ・違和感防止)
- 下地の凹凸で波打つ → 整地と転圧を丁寧に(排水トラブル予防)
- 光沢が強くて“敷物感” → ツヤを抑えた人工芝を選ぶ
これらはDIYでも対策できます。道具・工程・材料選びを妥協しないことで理想のお庭にすることができます。
ふわふわターフ人工芝を勧める理由
「ふわふわターフ」は、細く高密度のパイルで柔らかな踏み心地。
カール糸を交えることで芝が起きやすく、ツヤ消しで“天然見え”。
裏面はポリウレタンで軽く柔らかく、桝周りの円形カットもしやすいのが魅力です。
透水穴が整然と配置され水はけにも配慮。DIYでも仕上がりが安定します。
ふわふわターフの断面
裏面PUのアップ
あると便利な道具3点セット
- 大きめのカッターナイフ/ハサミ(裏面カットが基本)
- 段ボールの型紙(桝の直径に合わせる)
- 油チョーク・クレヨン(裏面のマーキング用)
まとめ
雨水桝やマンホールまわりは、準備の丁寧さと「裏から切る・型紙を使う」という基本で、DIYでも十分きれいに仕上がります。点検性を重視するなら桝は“出す”、見た目重視なら“隠す”を検討。ただし長期運用まで考えるのがコツです。
素材は、ツヤを抑えた高品質な人工芝を選ぶと、円形のくり抜きや仕上げの見栄えが一段上がります。
円形の桝やマンホールまわりの施工は人工芝DIYでコツが必要なポイントです。
すぐに設置に取り掛かるのではなく、まずは人工芝を広げて手順を確認した上でスタートしましょう。
仕上がり重視なら「ふわふわターフ」の無料サンプルや詳細スペックをチェックして、実物の人工芝で質感を確かめるのがおすすめです。


















