人工芝が熱で縮む原因と失敗しない選び方の基準
「人工芝」って、時間が経つと縮むの?」――そんな疑問を持つ人が多いです。
せっかくきれいに設置したのに、設置したあとで隙間ができたり波打ったりするとショックですよね。
実は人工芝は素材の性質上、熱の影響で収縮することがあるんです。
特に安価な製品は、裏面の素材や加工の違いによって縮みやすい傾向があります。
この記事では、人工芝が熱で縮む原因をわかりやすく解説し、失敗しない人工芝の選び方を紹介します。
素材と熱の関係を押さえ、安心のDIYを始めましょう。
人工芝が「熱」で縮むメカニズム
表面素材の熱収縮と照り返し
設置したときはキレイな芝だったのに、しばらくしたら芝が短くチリチリになった―――。
人工芝選びの過去の失敗談を聞くことがあります。
夏場、照り返しの強い日には人工芝の表面温度が60〜80℃に達することもあります。
近年の猛暑による強い太陽光の反射熱が一点に集中すると、太陽光の反射熱により芝の素材が変形・収縮し、芝が「チリチリ」になったり短く見えたりします。
同じ人工芝でも素材の選び方によって反射熱に対する耐性が大きく異なります。芝の素材の耐熱性にも差があるため、素材と環境の両面で対策が必要です。
芝表面が縮んだ人工芝
芝表面が縮んだ人工芝(アップ)
裏面素材の違い:ラテックス vs ポリウレタン
人工芝の品質を左右する重要な要素のひとつに、「裏面(バッキング)」の素材があります。
人工芝の見た目や触り心地だけでなく、耐久性や屋外での安定性にも大きく影響する部分です。
裏面素材には「ラテックス(SBR)」と「ポリウレタン(PU)」の2種類があり、それぞれに特徴とメリット・デメリットがあります。
ここでは、その違いをわかりやすく比較して解説します。
主に安価な人工芝に採用されている裏面がラテックスの人工芝は、気温・湿度変化での寸法変化や経年劣化の影響を受けやすい性質があります。
ラテックスの最大の弱点は「熱と水分に弱い」ことです。高温になるとゴムが軟化し、冷えると収縮する性質があるため、真夏の直射日光による熱で裏面が変形し、人工芝全体が「縮む」ことがあります。
また、長期間の使用で雨水や湿気を吸収しやすく、裏面が硬化・剥離・粉化してしまうことも。これが原因で芝が浮いたり、施工後数年で寿命を迎えるケースも少なくありません。
設置後の人工芝の縮み
ラテックスが劣化した人工芝
一方、ポリウレタン(PU)は高品質な人工芝の裏面に使われることが多い素材です。
PUは樹脂系で、温度変化に対する安定性が高く、吸水性もほとんどありません。
つまり、炎天下でも縮みにくく、雨や湿気によって劣化しにくいという特徴があります。
デメリットとしては、ラテックスに比べて原材料コストと製造コストが高くなるため、販売価格も上がる傾向にあります。
ただし、経年劣化に強いため長期間美しい状態を維持できる耐久性を考えると、結果的にコストパフォーマンスが良い素材と言えます。
気温差・湿度・季節要因
夏は表面温度が上がりやすく、冬は低温で基材が硬化しやすい時期です。
地域の気候傾向(最高・平均気温)や梅雨時の湿潤も、伸縮・接着に影響します。
施工時期・天候を味方にするとトラブルを抑えられます。
庭や屋外スペースなどに長期間敷く場合は、裏面がポリウレタン(PU)の人工芝を選ぶのが賢明です。
裏面素材は普段見えない部分ですが、人工芝の寿命と見た目を大きく左右する“隠れた品質ポイント”と言えるでしょう。
人工芝の縮みリスクを下げる「選び方」の基準
裏面素材の違いで決まる
一般的な人工芝の裏面はラテックス(SBR)でできており、高温や湿度変化によって伸び縮みしやすい特性があります。
一方で、ポリウレタン(PU)裏面の人工芝は熱に強く、形状の安定性が高いのが特徴です。
一般的な人工芝(ラテックス裏面)の特徴
- ゴム成分が熱で軟化しやすく、収縮・反りが起こりやすい
- 経年劣化で裏面が硬化・ひび割れすることも
- 湿度や気温差の大きい地域では特に寸法変化が出やすい
ふわふわターフ人工芝(PU裏面)の特徴
- 温度・湿度変化による収縮が極めて少ない
- 裏面が硬化しにくく、長期間フラットな状態を維持
- 接着力が強く、芝抜けや浮きが起こりにくい
→ PU裏面=縮みにくさと長持ちのカギ!


パイル素材と耐熱性能で差がつく
人工芝のパイル(芝葉部分)は、主にポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)で作られています。
ただし、安価な製品では耐熱・UV加工が不十分な場合があり、高温時に柔らかくなって短く見えたり、表面が波打つことがあります。
一般的な人工芝の特徴
- 耐熱・UV加工なしで、真夏に変形・退色しやすい
- 素材の密度が低く、熱による膨張・収縮を吸収できない
- 高温による変形で劣化が進みやすくなる
ふわふわターフ人工芝の特徴
- PE+PPの高品質ブレンドで耐熱・耐候性が抜群
- 高密度構造で熱を分散し、変形を最小限に
- UV加工・静電気抑制・透水性など、屋外環境に強い
→ 真夏の高温でも芝形状が安定。焼け・縮みを感じにくい!
ふわふわターフ30mmの断面
人工芝は「安さ」よりも「仕様」を見極めるのがポイント
人工芝を選ぶとき、多くの人がまず価格を比較します。
確かに、安価な人工芝は手に取りやすく、見た目もそれほど変わらないように感じるかもしれません。
しかし、人工芝は屋外で何年も使う製品です。素材の質や構造が価格以上に重要です。特に「熱による縮み」に関しては、裏面素材やパイル構造の違いがはっきりと現れます。
安価な人工芝の多くは、裏面がラテックスでできています。
ラテックスは合成ゴムで、気温や湿度の変化を受けやすい素材です。
夏の強い日差しで温度が上がると柔らかくなり、冬の寒さで硬くなる。
この繰り返しによって微細なひび割れや収縮が起こり、数年後には継ぎ目が浮いたり波打ったりすることがあります。
さらに、パイルの密度が低かったり、耐熱・UV加工が不十分だったりする製品も多く、真夏の照り返しで芝葉が変形してしまうこともあります。
一方で、ふわふわターフ人工芝は「長く使える仕様」にこだわっています。
裏面は耐久性の高いポリウレタン(PU)で、温度差による収縮を最小限に抑えます。
パイル素材はポリエチレンとポリプロピレンをブレンドし、耐候性と柔らかさを両立。
さらに、UV加工・静電気抑制・透水構造など、屋外環境を考えた細部設計が施されています。
これにより、真夏の強い日差しでも縮みや変形が起こりにくく、見た目の美しさが長持ちします。
ただし、近年の猛暑による強い太陽光や断熱効果の高い高性能ガラスの反射で集中して熱が当たり続けるなど条件が重なることで想定以上の温度になることがあります。特に夏の期間は日よけやシェードを設置して対策することをおすすめします。
見た目だけでは違いが分かりにくい人工芝ですが、本当に見るべきは中身です。
「価格」ではなく、「仕様」「構造」「施工後の安定性」で比べることで、後悔のない選択ができます。
初期費用を抑えても、数年後に張り替えることになれば結果的に高くつくこともあります。
だからこそ、耐熱・耐候・収縮対策まで考えられた人工芝を選ぶことが、長く快適に使う一番の近道なのです。

まとめ
人工芝が熱で縮む原因は、主に素材の性質・裏面の構造・耐久性不足にあります。
裏面がラテックスの人工芝や熱や紫外線の影響を受けやすい素材の人工芝は、気温や湿度の変化に弱く、数年で波打ちや隙間が目立つこともあります。
一方、ふわふわターフ人工芝は、耐久性のあるポリウレタン(PU)の裏面と高密度の芝によって熱収縮と紫外線劣化を最小限に抑え、長期間美しい状態を維持します。
つまり、「縮みにくい人工芝を選ぶ」ことこそが、DIYを成功させる第一歩なのです。
人工芝は、一度敷いたら何年も庭の印象を決めるアイテム。
だからこそ、価格だけでなく「裏面素材」「パイル構造」「耐熱・UV性能」をしっかり確認しましょう。
そして、実際に手で触れて確かめることが大切です。見た目だけでは伝わらない柔らかさや質感、裏面の強さは、サンプルを手にしてこそ実感できます。
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