人工芝パイル形状の特徴まとめ|子どもやペットにやさしい形は?
diyで人工芝を選ぶ際、パイル(芝葉)の形状は大事なポイントです。
特に子どもやペットがいるご家庭では、パイルの形状が安全性や快適性に大きく影響します。
この記事では、人工芝のパイル形状の特徴を詳しく解説し、子どもやペットにやさしい形状を選ぶための情報を提供します。
例えば、柔らかいパイルは転んでも痛くないため遊び場に最適です。
このように、用途別におすすめの形状を紹介することで、読者のニーズに合った最適な選択をサポートします。
見た目だけでなく、機能性を兼ね備えた人工芝で快適なアウトドアライフを楽しみましょう。
人工芝のパイル形状とは?
まず、人工芝のパイルに形があるのはご存知でしょうか?人工芝1本1本をよく見ると形があることが分かります。
その形状にはいくつかの種類がありますが、ここでは代表的な3種類をご紹介します。
それぞれ異なる特性と用途を持っているので、使用環境や目的に応じて選択することが重要です。
平型
平型は最も基本的な形状であり、断面がまっすぐな板状になっている直線的な構造が特徴です。
その名の通り「I」(アイ)の形に見えることから「I(アイ)型」とも呼ばれます。
メリットは、製造がシンプルなため他の形状に比べて価格が安く抑えられています。
デメリットは、形状が平らなため、芝が倒れると戻りにくい傾向があります。
そのため、他の形状に比べて耐久性がやや低めになります。また、形が一定で単調なため、近くでみると人工的に感じられることがあります。
このような特徴から、庭やベランダのdiyにコスパ重視で選ぶ方に向いていると言えるでしょう。
V型
次に紹介するのはV型です。
V型はパイルがV字に折り曲げられ、中央に山折れのような角があります。
その角があることで芝が立ちやすく復元力が高くなるため、頻繁に使用する通路や出入りの多い場所、スポーツ用に適しています。
しかし、角があることで芝が硬くチクチクすることがデメリットです。また、パイルをV型にする加工が入るため製造コストが高くなり価格もやや高めです。
C型
最後にC型です。
C型は断面がC字にカーブしており、V型のような角が無いためしなやかで滑らかな手触りが特徴です。
V型よりも芝が柔らかく平型よりも復元力があるため、感触と復元力のバランスがちょうど良く、お庭やベランダなど特に子どもやペットが遊ぶエリアにおすすめです。
パイル形状の比較
| 形状 | 特徴 | メリット | デメリット | 用途 |
|---|---|---|---|---|
| 平型 | パイル断面がまっすぐで最も基本的な形 | コストが安い |
耐久性・復元力が低い 見る角度によってはテカリが気になり人工感が出やすい |
コスパ重視 庭やベランダ |
| V型 | パイルがV字に折り曲げられ反発力が高い構造 |
芝の立ち上がりが良く、芝が倒れにくい 弾力性がある |
触り心地が硬くチクチクする コストがやや高い |
頻繁に使用する通路 スポーツ用 |
| C型 | 断面がC字でV型よりも緩やかなカーブ状 |
触り心地がしなやかで滑らか V型よりも自然な見た目 感触と復元力のバランスが良い |
コストがやや高い |
庭やベランダ 子どもやペットが遊ぶエリア |
他にもあるパイル形状の種類
人工芝のパイル形状には、平型、V型、C型以外にもさまざまな種類が存在します。
メーカーによって形や名称は異なりますが、なかでも代表的な形をまとめます。
パイル形状の比較
| パイル形状 | 説明 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| W型 | W字に曲がった形状で、V型をさらに細分化したような構造 | 芝がしっかりと立って反発力が高い |
パイルが硬く触り心地が劣る コストが高い |
| S型 | S字にカーブした形状 | 自然な見た目と柔らかな感触 |
形状維持が難しく経過とともに芝が倒れやすい コストが高い |
| 菱形 | 菱形にカットされた形状で、別名ダイヤモンド型 |
反発力が高い 全方向からの光の反射が均一に当たるためムラが少ない |
やや人工的に見える コストが高い |
▼ パイルがW型の人工芝
このように、人工芝のパイル形状は多様であり、それぞれに特徴と利点があります。
そして、パイルの形状が複雑になればなるほど加工に手間がかかるためコストは高くなります。
使用する場所や用途のほか、リアルな見た目、触り心地、復元性、コストのバランスを比較し、ご自身に最適な人工芝を選びましょう。
当店の人工芝ふわふわターフのパイル形状は、20mmは平型、30mmと40mmはC型です。
是非、無料サンプルで違いをご確認ください。
パイル形状だけじゃない、子どもやペットにやさしい人工芝の選び方
パイルの形状は人工芝の触り心地や復元性に大きく影響しますが、子どもやペットに優しい芝生を選ぶポイントは他にもあります。子どもやペットが安心して遊べる環境を作るためには、人工芝の芝丈や水はけの良さ、さらには抗菌などの機能性も考慮する必要があります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
安全性と快適性を考慮したおすすめの芝丈
人工芝の選択において、芝丈は重要な要素の一つです。
特に子どもやペットが遊ぶエリアにおいては、適切な芝丈を選ぶことが安全性と快適性の両面で重要です。
まず、安全性の観点では、20mmよりも短いショートパイルは地面の硬さが直接伝わり、転倒時の衝撃を十分に緩和できない可能性があります。
特に下地がコンクリートやアスファルトの場合は心配です。
一方、40mmよりも長いロングパイルは小さなお子さまは足が引っかかりやすくなり、転倒のリスクを増やすこともあります。
そのため一般的に安全性を確保するためには、25mmから35mm前後の芝丈が推奨されます。
しかし、芝の密度が低くスカスカな人工芝では意味がありません。ある程度ボリュームがあってふわふわが感じられる人工芝が安心です。
また、芝丈はメンテナンスのしやすさにも影響を与えます。
短めの芝丈は掃除がしやすいという利点があります。長めの芝丈は、クッション性に優れ外観の美しさを高める効果がある一方で、落ち葉やゴミが芝の中に入り込み掃除がしにくいということも考えられます。
そのような点でも、小さなお子さまやペットがいるご家庭には25mmから35mm前後を選ぶ方が安心して長く使用できるでしょう。
水はけの良い人工芝
小さな子供やペットがいる家庭にとって水はけの良い人工芝は非常に重要です。
水はけの良い人工芝は、雨の日が続いても水たまりができにくく地面がぬかるむ心配がありません。
また、食べこぼしやペットの糞尿により汚れてしまっても水洗いすることができます。
これは、人工芝の裏面に排水用の穴が設けられているため、水がスムーズに地面へと流れるように加工がされているからです。
また、乾きやすいことでカビや藻類の発生も抑えられ、清潔で衛生的な環境を提供します。
加えて、水はけが良いことで人工芝の耐久性も向上し、長期間にわたって美しい状態を保つことが可能です。
これは、メンテナンスの手間や費用を削減することにも繋がり、経済的な選択となります。
小さな子供やペットがいる家庭では、排水性能がしっかりと確認できる人工芝を選び、安心で快適な遊び場を提供することが大切です。
機能性の良い人工芝
機能性の良い人工芝は、抗菌加工、静電気抑制機能、防炎機能といった安全性にも配慮されています。
抗菌加工が施された人工芝は、カビやバクテリアの繁殖を抑制するため清潔な環境を保つことができます。
静電気抑制機能は、人工芝に導電性パイルを織り込むことで静電気を軽減します。
特に乾燥した季節や室内での使用時に効果を発揮します。
防炎機能を備えた人工芝は、屋内はもちろん屋外でのバーベキューやタバコなど万が一火種があっても燃え広がらない特性があります。
防炎機能の基準は、日本防炎協会による防炎性能確認等試験に合格している人工芝が安心です。
さいごに
人工芝のパイル形状は、子どもやペットがいる家庭にとって重要なポイントです。
それは、パイルの形状によって、触り心地を良くしたり、転倒時の痛みを軽減したり、見た目の自然さを増したりと、さまざまなメリットがあるからです。
また、パイル形状だけでなく芝丈や水はけの良さも考慮することで、安全で快適な芝生を選ぶことができます。
これらの情報を活用して、家族にとって最適な人工芝を選びましょう。
実際に店舗で触れてみたり、専門店に相談してみたりするのもお勧めです。最適な人工芝を見つけて、安心してアウトドアライフを楽しんでください。

















